ノドグロ
ノドグロはな、魚売り場で見るだけでも何だか特別に見える魚だろう。派手に光るわけじゃないのに、 深い海から来た魚だけが持ってる静かな格がある。北の海の豊かさを、上品な顔で見せる魚だ。
漁師じいさんの話
ノドグロって魚は、にぎやかな魚じゃない。タイみたいに祝いの顔をしてるわけでもないし、 青物みたいに元気いっぱいでもない。けれど、この魚を知ってる人間は、だいたい顔つきが少し変わる。 「ああ、あれはうまい魚だ」って、自然に声が低くなるんだよ。
それはな、味だけじゃなくて、海の深さまで一緒に感じるからだ。浅い海の魚じゃ出せない落ち着きがある。
どんな魚か
ノドグロは、上質な白身魚として高い人気を持つ魚です。地域によっては高級魚として扱われ、 とくに日本海側や北陸で存在感があります。魚としての姿以上に、食文化の中での印象が非常に強い魚でもあります。
いちばんいい季節
秋から冬にかけての印象が強い魚です。海の空気が締まり、旬の魚の話が濃くなる季節に、 ノドグロの魅力もいっそう際立ちます。
どこで出会うか
北陸や日本海側とよく結びつく魚です。富山を含む北の海の文化圏で存在感があり、 深い海の印象と一緒に語られることが多い魚です。
どう釣るか
ノドグロは、気軽な岸釣りというより、ある程度深さを意識した船の釣りと結びつきます。 底の感覚をつかみ、海の深みと潮を見ながら丁寧に探る釣りです。派手さより、落ち着いて底を読む感覚が向いています。
向いている道具
- 深場対応の船釣りロッド
- しっかりしたリール
- 底取りしやすい重めの仕掛け
- 北の海の季節に対応する装備
釣り場でのひとこと
ノドグロは、魚を追いかける勢いで向かうより、「今日は深い海と付き合うぞ」という気持ちで向かったほうがしっくりきます。 魚の格好よさより、海の格好よさが先にある魚です。
ノドグロは、うまい魚というより、海の深さまで食べさせる魚なんだ。
食べ方と文化
焼き物、煮付け、刺身など、ノドグロは食べ方のどこを取っても印象の強い魚です。上品でありながら、 ちゃんと海の重みを感じさせるところが魅力です。北陸や日本海側の食文化を語るときにも欠かせません。